金木犀が散ると、私はあんまり好きじゃない季節。
うまくいかない日もある。
彼氏とはうまくお話できなくなってきた。
笑顔で彼の手をがじがじする。
同期の男の子とうまく歩けなくなってきた。
近すぎた。近くにいなかったからうまくいっていたことを知る。
けど彼なしでは今の生活なんて到底無理。
仕事もたまっていく。体重も増えていく。
私のメールボックスには数ヶ月分の給料明細。
その中に大量のお菓子をつっこんだ。
急変ばかりを抱え込んだこの一か月。
東京から出なかった。いつでも携帯を握りしめていた。
横浜の彼のおうちにでかけなくなった。
会うのはいつでも都内だった。
けど都内でデートは楽しかった。公園とかお寺とか繁華街とか行った。
数年ぶりに行きつけだったバーに行った。
雰囲気が変わっていた。
けど恋人は気に入ったようで。
初めてたばこを吸った。
ちょっとだけ嬉しかった。
ダンスを踊ろう。
のんびりと横浜で過ごすことがなくなったからずっとずっと踊っていない。
本当は踊りたい。
ずっと忙しい生活が続くわけではないから。そんなこと知っているから。
けど焦る気持ちがつのる。
ダンスは彼の生活の一部だから、早く彼の一部になれますように。
彼の冷静な分析が今の私には嬉しい反面辛い。
早く早く早く早く・・・・・・・・・・
一時期同期の学会発表に焦った。
けど、それは上の先生に気に入られたというただそれだけの理由で。
症例は実際彼女が体験していないものだった。
それを調べて発表する、というもの。
いい経験になるだろう。焦った。
けど、恋人は言った。
「今の茗香ちゃんに発表できるものがあるの?そんな中途半端な感じで発表することに意味があると思う?」
「思わない・・・・・」
ダンスもそう。
焦ることに意味はないから。
後から始めた子が「競技をやる」と言ったとき焦ったけれど
今、私は競技をやるチャンスを得たから。
今、私は症例発表をするチャンスを3つ得た。
その中の一つはもう動き出している。
一つはちょっと私が火を灯せばすぐに動き出すだろう。
焦らなくても、運命はちゃんと動きだすんだろう。
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